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名古屋の審美歯科

オールセラミッククラウン

診療案内
Diagnosis and treatment guide

質感の高い歯、オールセラミッククラウンとは

オールセラミッククラウンとは、かぶせ物の素材すべてに、セラミックのみを使い、
金属やプラスチックを一切含まないクラウンのことです。
歯の透明感を失うことなく自然な歯の色を再現します。
天然歯に近い質感と美しさを持つオールセラミック
歯の色、形、歯並びを美しく変える方法です。歯の色をきれいにしたい、詰め物や被せ物、銀歯が気になるなど、口元のコンプレックスを解消し、心身ともに健康になるお手伝いをいたします。
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セラミック冠とCAD/CAM冠

CAD/CAM冠とは、本来
歯の形をスキャンしたデータをコンピュータに入力して、セラミックやハイブリットのブロックをミリングマシンという機械で読み込んだデータ通りに歯の形に削り出して作る冠のことです。
CAD/CAMシステムは、スキャナー、CADソフト、CAMソフトおよび加工装置から構成されています。

ジルコニア(白い金属と言われているセラミック素材ZrO2:二酸化ジルコニウム)というセラミックを加工する時によく用いられる方法です。

CAD/CAM冠は現在、ハイブリットを用いた保険で行われる冠のことを意味するように用いられています。しかし、ハイブリットを用いた場合、天然歯と比較すると曲げ強度がかなり低くなります。
CAD/CAMの内面、外観
左が歯の内面、右が歯の表側です。
内面の白い色(支台歯の暗い色を隠せます)はジルコンアでCAD/CAMにより削り出して作られ、外面は天然歯に合わせて自然な色(自由に色味が調整できます)で作られます。

咬合が強い方でも応用でき、前歯部では曲げ強度800MPa、臼歯部では曲げ強度1200MPa程度のジルコニアが使われます。
最近では、高強度のジルコニアディスクに高い光透過性を備えた製品の登場により、自然観のあるフルクラウンの製作が可能となりました。

さらに、口腔内スキャナー(印象の代わり)によりデジタルデータが診療所から歯科技工所へ送受信されて、技工物が製作されるシステムが構築されつつあります。

CAD/CAM冠に望ましい支台歯形態

軸面や咬合面側は鋭角的な部分のないよう、丸みを帯びた形成がCAD/CAMには適しています。
1)シンプルな外形線、丸みを帯びた形状
2)緩やかな咬合面展開角
3)緩やかなラインアングル
4)明確でスムーズなマージンライン
5)1.5〜2.0mm の咬合面クリアランス
6)1.0mm のマージン部リダクション
7)ディープシャンファータイプのマージン。
特に、可及的にシンプル、明確なフィニッシュングラインにして、印象採得がはっきりと明示できるように配慮します。
形成は5倍速のFGコント ラを使用します。正確で振動が少なく、回転刺激も最小に抑えることができます。
CAD/CAM冠と支台歯の一体化を図るため、接着性レジンセメント(高い接着強さ、色調安定性を持つ)を使用することが必須となります。

セラミック修復のポイント

セラミック修復において最も重要な点は、健全エナメル質の可及的な保存です。 可能な限りのエナメル質の保存、コンポジットレジンによる裏層、機能面にセラミック修復を行うことが 審美的、機能的にもまた生体模倣の観点からも推奨されます。
処置を行う際、マイクロスコープを使用することによりその精度は飛躍的に向上します。特にセラミックの部分修復の場合、色調、形態、接着、天然歯に近い耐磨耗性などが要求されます。エナメル象牙境に広がる変色した感染象牙質のみを拡大下で選択的に除去し、セラミックを作成するテクニッシャンの要求にふさわしい正確なマージンの形成を行います。

e-max(イーマックス インレー クラウン) 自費治療

e-maxとは、高い審美性と強度を兼ね備えたセラミックス(ニケイ酸リチウムガラスセラミックス )です。
メタルフリー治療の代表的な修復物です。
豊富なセラミックインゴットの種類があり、歯冠色の多彩な色調表現が可能です。
ジルコニアと並んで注目されている人気の高い素材です。
セラミックインレー(つめもの)、セラミッククラウン(かぶせ物)、ラミネートベニアクラウン(歯の表側を覆う)、セラミックブリッジ(欠損部の両横をつないでかぶせる)など、高い適合性と曲げ強度(400MPa、今までは100MPa程度)を持った修復物の製作が出来ます。天然歯(エナメル質)の350mPaに近く、理想的な強度です。
とはいえ、歯ぎしりや食いしばりの強い人には禁忌で、破折や脱落、摩耗を起こします。
セラミックのインレーは馴染みがよく自然
写真の矢印の部位には「イーマックス インレー」が詰めてあります。自費治療で、1歯38,500円(小臼歯)〜49,500円(大臼歯)です。
イーマックスに詰め替え
イーマックスのインレーは詰め替えも綺麗
マイクロスコープ下で試適、調整を行うことでインレー体が窩洞に吸い込まれるようにフィットさせることができます。デメリットとしては、周囲の色にフィットする半面、周りに金属などがあるとその色を拾ってしまうことがあります。

ラミネートベニア クラウン 自費治療

歯の表面をエナメル質の範囲内で薄く削り(0.5 〜0.7mm、最小限の切削で、削らない事もある)、
付け爪のようなシェル状の人工歯を前歯の表面に接着する治療方法です。
歯への侵襲がきわめて少ない方法です。
接着性レジンセメントにより合着します。エナメル質(歯の最外層)に強い接着力を発揮します。
ラミネートべニア クラウンは歯に負担をかけません
矢印部分にラミネートべニア クラウンが入れてあります。
「歯の形態が悪い」ということで悩んでおられました。
ほとんど歯質を削除せず、研磨する程度で修復できるので、歯に負担がかかりません。
デメリットとしては、薄いので破折、脱落くしやすい。従って咬合力のかかる下顎前歯には適応できません。
自費治療で1歯110,000円です。

オールセラミッククラウンの特徴

  • 1. 光の透過が天然歯とほとんど変わらず、天然歯に近い質感と美しさを表現できます。
  • 2. 審美性に優れ、長期に渡って 美しさをキープすることができます。(色の変色がない、吸水性がない) プラスチックでは経年変化で変色が目立ったり、質の劣化が見られます。
  • 3. クラウン(かぶせもの)の素材すべてにセラミックのみが使われています。
  • 4. 生体親和性が高く、耐食性にも優れています。
  • 5. 金属アレルギーの方にも安心してご使用頂けるクラウン(かぶせもの)です。
    金属イオンが溶けだすことによる歯肉の変色(メタルタトゥー、歯茎の黒ずみ)、金属アレルギーの心配がありません。
  • 6. 表面が滑沢なため、プラークがつきにくく、歯周病予防にとって有利です。
  • 7. 歯の形態、色、大きさ、長さ、方向などを自由に変えて作る事ができます。
    ホワイトニングだけでは白くならない方、すきっ歯の方などにもお勧めです。
  • 8. 汚れや雑菌が付着しにくく、唾液の吸収がないために口臭の心配がない。
  • 9. 歯の土台には、ファイバーポストコアを用います。光の透過が良く色調が自然になります。
  • 10. 接着性レジンセメントにより、高い接着性の確保と色調の微調整をします。
表面がツルツルで汚れが付きにくいのがセラミックの特徴
変色している歯をオールセラミックで1本かぶせました。他の歯は、ホワイトニングがしてあります。 ホワイトニングは半年ほどで色の後戻りがあります。気になれば再度の施工が必要です。本ケースでは負担のかかる咬み合わせをしているので、定期的な咬合調整を怠るとクラウンの摩耗、破折などが起こります。 オールセラミッククラウンは1歯110,000円、オフィスホワイトニング(2回施行)は27,500円です。
※ ファイバーポストコアは、グラスファイバー(ガラス繊維)の支柱(ポスト)で補強したレジン(プラスチック)の土台(コア)のことです。強く、しなやかで美しい支台築造が行えます。 適度なたわみがあるため、金属コアでよく見かけるような、歯根破折が軽減できます。 また、支台歯の色を白くできるため、かぶせ物も綺麗な色に仕上がります。
※ 歯茎の黒ずみの原因は、金属イオンが溶けだす、骨や歯肉が薄いために変色した歯根が透けて見える、歯肉にメラニン色素が沈着する等が考えられます。喫煙がメラニン色素沈着の大きな原因に挙げられます。
※ オールセラミッククラウンの咬合調整は、後に破折をさせない事を考慮して行います。マイクロクラックが入るリスクを防ぐために注水下で行います。
※ セラミックの接着には、通常、接着性のレジンセメントが用いられます。プライマーを使って辺縁封鎖性と接着力を増し、審美性にも優れています。セラミック インレーやラミネートベニア クラウンなど支台歯の色調を活かしたりマスキングしたりしてコントロ ールすることが可能な製品もあります。

口腔内写真による色合わせ

セラミックによる修復は、色調を正確に把握し、色味をデザインします。
天然歯では、根元と歯肉の自然感、根元から先端へのグラデーション、先端の透明感など様々な個性があります。残存歯や周囲歯肉との調和を図ることがポイントです。
オールセラミックの色合わせ(シェードテイキング)は、テクニッシャンとの情報の共有が重要となります。口腔内写真により、細かな色調の変化や形状を伝えます。
口腔内写真による色合わせ
この写真は、特殊な機能を持っているカメラで、撮影されています。
色調を抽出しやすいように歯肉や粘膜の色を目立たなく(グレーの色に変化させている)する。(上写真の右側)
光が反射しないように低反射のモードを持っている。
ミラー撮影に対応している。などを使えば、セラミックの良さを最大限に生かして作成できます。

オールセラミッククラウンは光の透過性があり、自然な透明感と艶のある白さが特徴ですが、一方、支台歯の色も透けて反映されやすくなります。
色が濃かったり、メタルを使用する場合には、その色を遮断するためにオペークという技術を使います。

歯の形態により、歯の隙間の見え方が違う

歯の形態は、三角形 TRIANGULAR、卵円形 OVOID、四角形 SQUARE の3種類に分けられます。
(Williamsの3基本型)
そのうち、ブラックトライアングル(歯の間の隙間で黒く見える部分)になりやすいのは、「三角形」です。一方、四角っぽくなり隣接歯とのコンタクト部分が長くなれば歯間部の隙間は、目立ちにくくなります。
歯の形態による隙間の見え方
セラミック冠の形態は、女性では丸みを帯び、男性では四角くする。顔の輪郭にに合った形態などにすると自然な感じになります。

長年の歯の使用により、すり減りが強くなったり、歯ぎしりで歯が削れたりして形が崩れている場合もあります。歯の形状を修復して外観と歯の形状がマッチしていれば、整った感じになります。

メタルフリーの治療

メタルフリーとは、金属を使わない修復方法のことです。
目的は、白い歯を入れる事だけではありません。
体にアレルギーなどの悪影響を及ぼす可能性のある金属の修復物(インレー、クラウン、ブリッジなど)を使用せず、セラミックなどの非金属(オールセラミッククラウン、e-maxインレー、ジルコニアクラウンなど)を用いて治療を行います。

現在、保険診療で使われている銀歯は、金銀パラジウム合金やアマルガムというものです。
セラミックなどの白い歯は、審美的に良いばかりか、安全性、生体親和性があり、硬すぎず咬む相手の歯の保護にも優れています。(金属だと相手側の歯は、削れてすり減り易くなります。)
また、表面が滑沢なのでプラークがつきにくく歯肉にやさしいのです。(表面がざらざらでも相手がすり減ります)
金属イオンの歯肉への流出
詰め物や被せ物に金属を用いた場合、金属が腐食するために二次カリエス(溶けだしたところが虫歯)になったり、
口の中で溶けだした金属成分(イオン)の影響で、歯の変色、歯肉に黒ずみ(メタルタトゥー)が現れたり、
味覚異常や知覚異常 、口内炎や舌炎・口唇炎 、まれに金属アレルギーが引き起こされたりもします。
左写真は、かぶせ物の金属イオンが溶けだして、歯肉が黒く見えます。このようなものをメタルタトゥーと言います。

そこで、セラミックの詰め物(e-maxなど)や被せ物(オールセラミッククラウン、ジルコニアなど)で審美修復をします。
詰めものや被せ物の色が気になる方や、歯磨きで取れない表面の黄ばみが気になる方など、ご自身の歯にあまり自信が持てないという方は、是非一度ご相談下さい。

コンドウ歯科では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡治療)を使って行います。
より正確に、より自然に、より美しい修復物ができます。
金属をセラミックに詰め替える
下の矢印には金属が詰まっています。
上の矢印のようにセラミック(イーマックス)に置き換えます。

歯科用 金属アレルギー

お口の中は、唾液や体液にさらされていますので、金属がイオン化しやすくなります。
歯科用合金(ニッケル・クロム・コバルト・パラジウムなど)から溶け出る金属イオンは、金属アレルギーなどの病気をはじめ、様々な病状を引き起こすことがあります。
それらの病状は口腔粘膜の痛みや酸っぱい味覚(味覚の異常)として感じられます。さらに、歯肉や粘膜の炎症症状(口内炎、舌のただれ)のみならず、全身症状にもおよぶことがあります。
アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、扁平苔癬、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょうとは、手のひらや足の裏にできる小さな水疱です)など治療法としては、有害な金属をお口の中 から除去して、害の無いセラミックなどの歯科材料に変える必要があります。