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〒468-0023 名古屋市天白区御前場町2番地
名古屋市天白区の訪問歯科

訪問歯科

診療案内
Diagnosis and treatment guide

訪問歯科診療

訪問歯科診療は、「元気をお届けする宅急便」です。
歯科医師と専門 の訓練を受けた歯科衛生士がチームとなり、ご自宅や介護施設・病院を訪問して歯科治療を行うサービスです。体に障害があったり、病気を持っていたり、寝たきり、認知症の方、高齢で歩行困難な方など通院できない方か対象です。
口腔ケア(お口の清掃、お口の機能改善)と訪問歯科治療を、あなたも受けてみませんか。
訪問歯科診療
元気で、楽しく過ごしていらっしゃいますか?
要介護者が楽しみや喜びにしている、「食」は生きている証です。生きる活力です。
「いつまでも、この食を大切にしたい。」という思いで訪問歯科診療(在宅、往診診療)をしております。訪問歯科治療と専門的口腔ケアを通して、皆さまの健康維持と生活向上をお手伝いします。

訪問歯科診療ってどうやるの

治療は、横になって寝たままで可能です。ベッドでも蒲団(ふとん)でもOKです。
車イスでも可能ですが、頭部が安定できる方がよいでしょう。
状況や状態に合わせ、最も楽な姿勢で受診して頂ける配慮をいたします。
ポータブルの診療機器を使用して、外来での治療と原則的に変わらない歯科診療を提供しております。

治療内容は?

診療室での治療内容とほぼ同じです。
  • 充填(じゅうてん)(つめものをする)
  • 冠(かぶせる)
  • ブリッジ(1〜2本の欠損歯をまたいで連結してかぶせる)
  • 義歯修理・義歯新製・調整・義歯の紛失(認知症の方など)に対する義歯のネーム入れサービス
  • 抜歯(外科処置は、状況・状態・薬などにより可能なら行えます。)
  • 神経を取る(抜髄)処置、根管治療(汚染された根っこを治療)
  • スケーリング(歯石をとる)
  • 摂食・嚥下訓練(食べる、飲み込むための訓練)
  • 消炎処置(歯肉の腫れ、神経の痛みなどを伴う炎症をしずめる事)
  • 口腔ケア
  • その他:顎関節脱臼修復処置・口内炎の処置等です。
  • ※患者様の症状・体調により制限されることがあります。
    ポータブルユニットなどを使い治療(歯の切削、スケーリングなどに利用)します。

実際、訪問歯科診療に出かけるときは?

利用者本人または介護者の方と連絡をとり、ご相談の上、歯科訪問診療を行います。 そして、主治医の先生と連絡をとり、患者様の体調に合わせて治療を行います。 また、介護保険においては、ケアマネジャーの方との連携が大事なポイントとなってきます。

訪問歯科診療は、名古屋市天白区、名古屋市緑区を中心に行っています。
その他の地域の訪問は、お問い合わせをしてください。

どんな障害の方を見るの?

1.糖尿病の方

感染に弱く治癒力が低いため重度な歯周病になり易い。歯周病は6番目の糖尿病の合併症です。
放置したために、症状が目に出て視力が失われるケース、腎症や神経障害になるケースもあります。動脈硬化やがん、認知症になるリスクが高まります。日常生活動作(ADL)が低下しやすく、多病の人、要介護の人が増えます。

2.脳梗塞の方

嚥下(えんげ)障害のため食事が困難な場合がある。片麻痺では麻痺側の歯の清掃が不良になりがちで、虫歯や歯周病などのトラブルを起こすことが多い。麻痺側の舌には舌苔の付着が多く、口腔ケアの必要が出てくる。胃瘻(いろう)や経管栄養の人は舌の清掃を十分に行う必要がある。(お口を動かさない分汚れがたまる、誤嚥性肺炎の予防)

3.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方

骨が疎(そ)な為、高度な歯周病 (歯がぐらつく) や、高度な顎堤(がくてい)の吸収 (入れ歯ががたつく)が見られる。歯周病の進行も早い。ビスフォスフォネート剤使用の場合には、抜歯などの外科処置による骨壊死の危険性があるために注意が必要です。

4.リウマチの方

手を始め全身の関節と同様、顎関節に関しても障害を受ける。(口がうまく開かないので、歯科治療は難しい。)首の屈曲・回転がうまくできず、食事の摂取・口腔の清掃が著しく困難である。手指や肩の関節に支障をきたし思うように力が入らないため、歯磨きの動作が困難になる。指に力がかからないため入れ歯の着脱が困難となる。そのため、介護の創意工夫により、日常生活の改善を図る。午前中に動きが悪い場合が多く、そのような場合には午後から治療をする。

5.認知症のある方

お口をなかなか開けて頂けなくなります。そのため、食事の摂取・口腔の清掃の介護が大変になり、虫歯や歯周病がひどくなってしまう。入れ歯の取り扱や管理が徐々にできなくなり、紛失することもある。症状が進むと義歯の装着さえ困難となる。

6.心疾患の方

歯痛を訴えるときは、胸痛から関連した痛み(関連痛)の可能性も考え、狭心症の発作に注意する口腔内の炎症部位から細菌が血液に入り、心臓の内膜などに付着してトラブルを起こさないようにする。
抗血小板薬などの血液をサラサラにする薬を投与されている場合には、出血を伴う処置(抜歯など)は制限される。

7.パーキンソン病・脳梗塞等で、手が震える方

手指の振戦は緊張すると強くなることが多いので、リラックスしてもらうことが大切です。パーキンソン病も摂食・嚥下が上手くできなくなる。

8. 胃瘻(胃ろう)・経管栄養中の方

口から食事を取れないため口腔内で食物を咀嚼する刺激や、食物を見たり匂を嗅いだりすることがないため、唾液の分泌量が滅少し、口腔の自浄作用が低下する。歯面は汚れ口臭を伴い、口腔内は乾燥しやすく、細菌感染を起こし易くなる。
PEG=Percutaneous Endoscopic Gastrostomy、経皮内視鏡的胃瘻造設術のことです。特に口腔ケアに力を入れる必要性が出てきます。

9.坐位が保持できない方

脳梗塞後遺症などの場合、側臥位(健側下)で口腔ケアを行う。スポンジブラシや綿球などで汚れを拭う。歯科衛生士はバキュウム吸引装置付のブラシにより清掃を行う。筋力が低下している場合には、支えたり、クッションを工夫して入れますが、無理せず横になっていただいても治療可能です。

10.意識障害がある方

口腔ケア用品を入れると噛んでしまう方がみえるので、まず声かけを行い、ぬるめのお湯やイソジンガーグル液にて口腔清掃を行う。歯科治療は、頭部固定をしっかりした後、バイトブロックにて口の開口を行い取り掛かる。

11.痛いところがあっても、訴えることができない方

認知症であったり日常のコミュニケーションに障害を持つ方は、痛みを伝えたくても話すことができなかったり、体を自由に動かせないためにうまく伝えられません。痛みがある時にその方が出す何らかのサインを見逃さないように観察する必要があります。精神的な側面もサポートします。

12.咳・喀痰のある方

呼吸器系の疾患の多くは咳嗽や喀痰を伴います。 咳嗽が続くことにより体力の消耗が促進され、 また口腔内に痰が付着し滞ることによリ口内の不快感や口臭の源となり 食欲減退を引き起こすことになります。 口腔内は細菌に至適温度・湿度であるため痰の貯留は、感染を誘発することになります。
在宅酸素療法を受けて見える方は、血中酸素飽和度を測定しながら、治療を断続的に行います。

13.抗痙攣剤服用の方

抗痙攣剤、抗てんかん剤の副作用として歯肉増殖、 口内炎、口内乾燥など口腔内をはじめ嘔気・嘔吐、食欲不振、 発熟、頭痛などが起こって来ます。長期服用により歯肉増殖が起こってきます。 歯と歯肉の間にポケットが形成され歯垢がたまりやすくなり、 口腔内細菌によって二次感染を引き起こし、歯肉炎や歯肉が潰瘍化し、 歯肉出血をきたします。スケーリングの治療、口腔ケアなどを行います。

14.オーラルディスキネジアの方

口をもぐもぐさせ、 舌を捻転させたり突き出したりするなどの反復性で常同的な不髄意運動を 「オーラルディスキネジア」といいます。 原因別の分類として抗パ—キンソン薬(l-dopa)の投与により起こる薬物性ディスキネジア、 向精神薬の長期投与により起こる遅発生ディスキネジアと、 高齢者にみられる原因不明の特発性ディスキネジアなどに分けられます。 注意点としては、舌の突出運動で義歯や歯の尖った部分に接触することにより、 舌に傷を作りやすい。また、舌ばかりでなく顎全体の運動ため、 義歯による口腔粘膜の潰瘍を生じ易いことです。

15.重症心身障がいの方

重症心身障がい者(児)の方は、本人の意思と関係なく身体がよじれたり、 突っ張ったりすることがあります。 これは、精神的緊張により誘発されたり、増悪したりします。 無理やりの口腔ケアは不要な緊張や不安、苦痛を招き効果的な口腔ケアを難しくします。リラックスする事がポイントです。
脳性マヒ、てんかん、筋疾患などで経鼻栄養・気管切開・胃ろう栄養などの方も見えます。適切な口腔ケアが必要となります。

16.変形性関節症などで膝や股に痛みが強く歩行困難な方

上半身が健常でも膝や股に痛みが強く歩行困難な場合、日常生活の範囲が狭まり口腔清掃もおろそかになりがちです。 状況に応じて介護のメニューを変えましょう。

その他、様々な疾病でお悩みの方が見えます。
一度、コンドウ歯科にご相談ください。

訪問歯科診療(在宅歯科・歯科往診)のサービス

歯科医師が訪問して診療いたします。

訪問歯科(在宅歯科・歯科往診)

訪問歯科(在宅歯科・歯科往診)とは、「介護を受けている」「体が不自由である」「寝たきりである」など、歯科医院へ通院することが困難な方のために、ご自宅・施設・病院などに歯科医師、歯科衛生士などの専門スタッフが直接お伺いをして歯科診療を受けられるサービスです。
普段の生活と同じ環境で行うので、リラックスして歯の診療と口腔ケアが受けられます。
と同時に、介護に付き添われるご家族の負担も取り除くことができます。
診療所で受けられるのと同じような治療内容が訪問診療でも受診可能となります。

このような方にお勧めです

寝たきりで介護を受けている方、お体が不自由な方、疾病や傷病のため、通院出来ない方などにお勧めです。訪問先は、ご自宅、施設、病院等まで伺います。
入れ歯のトラブル:
ガタつく、痛い、合わない、脱落しやすい、噛めない、紛失してしまった、新しく作りたいなど。
入れ歯がはめられないため食事が十分にできず、体調が悪くなる場合などもご相談ください。
食事のトラブル:
食べこぼす、上手く飲み込めない、むせて食べれない、食事時間が長くかかるなど寝たきりでお口のお手入れが出来ない。お口の介護の方法が分からない。入れ歯の取り扱い方は?口臭が気になる。歯がグラグラ動いて食べづらい。口が乾きやすい。口内炎が出来た。歯肉が腫れた。思うように口が動かず発音もうまくできない。食べたり飲み込みの訓練をして欲しい。
口の中のトラブル:
もちろん虫歯や歯周病、歯茎が腫れている、歯と歯の間に物が挟まる、歯がグラグラする、痛みがある、しみる、かぶせ物や詰め物が取れたなどの方にもお勧めです。
口腔ケア:
寝たきりや認知症でお口のお手入れが上手くできない場合には、口腔ケアがお勧めです。

ポータブルユニットとは

歯科医院の診療台についている歯を削る器具や、 水を吸うための器具が、 持ち運び可能なように作られたコンパクトな器械です。 むし歯の治療のみならず歯石除去(歯のクリーニング)も可能になっています。このポータブルユニットによって通常の歯科診療、口腔ケアなどが、 診療室とほぼ同じように訪問診療でも受けられます。
往診用のポータブルユニット(外観)
往診用のポータブルユニット(装備器機)
往診用のポータブルユニット(デイジー)
左上写真は外観で、蓋を外すと右側のように器具が装備してあります。
右上の写真は左側からバキューム、エンジン、スリーウェイシリンジ(エアー、水)、超音波スケーラーです。
バキューム以外は、ライト付き(暗い部屋でも訪問歯科治療できる)になっています。
エンジンで歯の切削、義歯の調整などを行います。(マイクロエンジンに5倍速コントラを取りつけて高速で歯を切削、等速ハンドピースで義歯を切削します)
スリーウェイシリンジは、水や霧状の噴霧で口の中の汚れを洗い流します。
超音波スケーラーは、歯石を取る(スケーリング)器械です。
上下2段に分離でき、上部は切削・注水やエア噴射として、下部は口腔ケア用注水装置やバキューム(切削物や唾液の吸引)として使います。
上下の機能を組み合わせて使う事もできます。

往診用エンジン(携帯型マイクロモーター)

軽量、小型で持ち運びに優れています。 義歯の調整・修理などによく使います。
本体は充電式なので院内で充電し、訪問診療先では電源を使う必要がありません。
往診用エンジン
往診用のエンジン(ビバメイトG5)は小型軽量

訪問歯科治療の効果

  • 1. 虫歯や歯周病(歯石取り、歯垢の除去)を治療し、予防します。
  • 2. 入れ歯に関する問題が解決できます。
    新しい義歯の作成、旧義歯の修理・調整(壊れている・あたる・バネがゆるい・噛めない等)食欲の減退防止、栄養の摂取、コミュニケーションにとって入れ歯は欠かせません。
  • 3. 口腔トラブルを解決するばかりでなく、口腔ケアを行い口腔内をきれいにする事で、お口の中が爽快になり口臭を防ぎ、誤嚥性肺炎の予防につながります。
  • 4. 噛んで食べる動作は、脳に刺激を与えることから、認知症の予防・進行防止効果や言語機能の回復、体力を維持、唾液分泌の促進、口臭の防止のために有効です。
  • 5. 食事を楽しく、生活リズムを整えます。通院できなくても、QQL(生活の質)の向上に寄与できます。

訪問歯科衛生指導って何?

歯科衛生士によりお口の中を清潔に保つためのケアを行います。 口腔ケアは、食事・入浴・排泄などの日常ケアと同じく 欠かすことのできない重要なケアのひとつです。 その人の症状・状態により一番適切な清掃方法を実施・指導します。 状況に応じて、バキュウム吸引装置付歯ブラシやディスポーザブルスポンジによる清掃を行います。そして、必要に応じて舌の清掃・義歯の清掃を行います。また、介護者の方に対しても口腔ケアに関する相談・指導・説明を行います。

訪問歯科衛生指導、口腔ケア

歯科衛生士により訪問・お伺いしてその方の状況、体調に合わせて歯磨きの仕方や誤嚥性肺炎の予防について説明いたします。 重度の要介護の状態では、全身的な免疫機能の低下、筋力の低下と共にお口の中の細菌の誤嚥などにより誤嚥性肺炎になるリスクは高くなります。
口腔ケアにより、お口の中をきれいにすることで、気管に入り込む細菌を減らし、誤嚥性肺炎のリスクを低減させて、発症を予防しましょう。口腔ケアは歯科治療後に引き続いて行ったり、或いは重度の方は口腔ケアを中心に行います。
  • 誤嚥性肺炎を起こしやすい方 ■
    飲み込みに対する反射が鈍くなってくる(嚥下反射低下)と誤嚥を起こしやすくなります。むせた時に咳をする力が弱く(咳反射低下)誤嚥したり、全身の抵抗力が弱まり夜間のわずかな誤嚥(不顕性誤嚥silent aspiration)が問題となったりで肺炎に至る事もあります。 唾液や飲食物が誤って気管や肺に入って起こる誤嚥性肺炎は、歯周病関連細菌が大きく関与しています。
  • 1. 高齢者
    70歳以上の肺炎患者の6〜7割は誤嚥性肺炎と言われています。加齢により嚥下機能が低下した方。
  • 2. 寝たきりの方
    胃液が食道を逆流して気管に入る、睡眠中に唾液を誤嚥することもあります。
  • 3. 脳卒中などの後遺症で麻痺の残る方
  • 4. パーキンソン病、症候群
  • 5. 意識の低下
    食事中にむせる 、食後お口の中に食べ物がそのまま残っている、普段でも突然むせたり咳き込んだりする、水分を取りたがらなくなる等の症状があれば、嚥下機能の低下が疑われるので注意が必要です。
寝たきりの方やお体の不自由な方は、どうしてもお口の中のお手入れが不十分になりがちです。お口の中の清掃状態の不良が及ぼす影響は単に歯科疾患の増悪だけでなく、
慢性の感染症として全身的にも様々な疾患を引き起こします。
いつまでも美味しく、楽しく食事が摂れるよう口腔ケアでサポートしていきます。
当院は、在宅療養支援歯科診療所となっておりますので、安心してご相談、ご依頼ください。各関係機関(病院・ケアマネージャー・訪問看護ステーションなど)と連携をとり、ご安心して療養できる在宅歯科医療サービスを目指しております。