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歯は、正常な場合でも力を加えるとわずかに動揺(0.2mm以下)します。これを生理的動揺と言います。
図の右へ行くにしたがって動揺度が増します。
動揺度検査は、ピンセットで約250gの力で歯を動かして判定します。
歯磨きが不十分なために細菌性プラークを増加させたり、細菌性プラークの除去を困難にする因子であるプラークリテンションファクターや生活習慣が大きく関与します。
プラークリテンションファクターには、歯石、歯列不正、歯肉歯槽粘膜部の異常、不適合修復物、歯の形態異常、食片圧入、口呼吸、虫歯、歯周ポケットなどがあります。
写真のような場合、ブラッシングをはじめとする口腔衛生管理を徹底して、主原因である細菌性プラークを除去、減少させることによって改善してきます。
また、歯石除去、矯正治療、歯周ポケットの改善などによりプラークリテンションファクターをできるだけ取り除きます。
奥歯は歯根が複数存在することが多く、歯周病の病態も複雑化してきます。
歯周ポケットは、歯の周りで深さが一定ではないため、基本6点で測定して病態を調べます。
歯周病の状態を把握する上で、歯周ポケットの状態を知ることが大事です。
歯周ポケットは、歯根と歯肉の間の隙間が病的に広がり深くなった状態のことです。
プローブというメモリのついた検査器でポケット低からの距離を測り(図では5mm)、その後に歯肉から出血すればBOP+となり内部での炎症を示唆します。
PD:ポケットの深さ、AL:アタッチメントロス、C,P:歯石、プラーク、GI:歯肉の炎症、BL:骨の喪失
アタッチメントロスは、CEJ(セメントエナメル境、歯冠と歯根の境目)からポケット低までの距離で、歯周の炎症により付着していた歯肉の接着が失われたことを指します。